渋谷の東急文化村で今日から開催されている『モディリアーニと妻ジャンヌの物語展』に行ってきた。
モディリアーニの描く女の絵に、魅了されていたのは、いつの頃だっただろう。あの見事にデフォルメされた女性の姿態は、何度見ても見飽きることがなくて、ぼくは随分真似した。
その後、彼の悲劇的な生涯を知った訳だけれど、その逆ではない。彼の描いた絵画にこそ、物語が秘められていたのであり、後に知った彼とその幼い妻との物語は、彼の、芸術だけを一直線に追い求めた人生に取って、なんかしら必然めいた気配が漂うのだ。
モディリアーニと画学生だったジャンヌが知り合ったのは、モディリアーニが33歳。ジャンヌが18歳の頃。ジャンヌはすぐにモディリアーニの子供を身ごもり、女の子が生まれる。
そのわずか3年後に、生まれた時から病弱だったモディリアーニは、病に倒れ、亡くなる。
1920年、1月24日のこと。その2日後の26日に、ジャンヌは両親の住むアパルトマンの6階から飛び下り自殺を遂げる。
ジャンヌはわずかに21歳。お腹に8ヶ月の子供を身ごもっていた。
会場には絵描きをめざしていたジャンヌの作品もたくさん展示されていた。その最後の展示品は、『自殺』と題され、胸にナイフを刺して、血を流してベッドに横たわっている自身の姿が描かれていた。
やがてくる悲劇の結末を、予想していたようなその作品が、見ているこちらに、悲劇の物語を、突き付ける
ぼくが上に模写した絵は、ジャンヌの16歳の時の写真を元に描いた。
まるで深い海の底を思わせる、彼女のブルーの瞳が、印象的だろう。なにもかもを飲み込んでしまうようなブルーの瞳を持った16歳の少女が、こちらをじっと見つめている。
まるで自分の人生の結末を分かってしまったような色だと言えば、言いすぎだろうか…。










![Powered by 269g[ブログ・ジー]](http://269g.jp/img/269g.gif)