『Shall We ダンス』の周防正行監督が、11年ぶりに作ったこの映画は、前作と打って変わって、真っ向から、この日本の裁判制度を描いて、観客を恐怖に震えあがらせた
これに比べれば、「リング」なんていう恐怖映画は目じゃないよ
身に覚えのない罪で、警察に連行される。痴漢という罪状で
警察に連行された時点で、すでにもう罪人になるのだ。検察も、裁判官も、誰も信じてくれない。自分の言ったことが全部否定される。何度言っても、嘘だと言われる。
映画を見ながら、カフカの『審判』を思いだしていた。カフカが書いた悪夢のような小説と、裁判制度を何年も取材して作った映画とが、見るものにほとんど同じ衝撃を抱かせるのには、正直驚いた
カフカは神なき世に起こる、不条理を小説に書いたけれど、あれは絵そらごとではなかったのだ
映画を見終わって、劇場からふらふらと出たけれど、もう恐くて混雑した場所にいけない。誰かに手を捕まれたら、もう罪人になるのだ。満員電車に乗るのは、絶対によそう
ホールド・アップ
最初から降伏していよう
権力ほど恐いものはない
それに比べれば、貞子ののろいなんて、なんでもないや










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