2006年10月22日

わからんものを飼っておく

 娘が評価表を貰ってきた。

 前期の終業の会に、どうしてだか貰ってこないで、後期の始業の会の日に貰ってきたかわいい

 評価表は、それぞれの授業の感想を娘が書いて、それに対して先生が再び感想を書き送ってくるものペン

 いわば、言葉によるキャッチボール野球だ。この学校の生徒が、自分の考えを、ちゃんと言えるようになるのは、こういった工夫のおかげだと、ぼくがとても評価しているものの一つわーい(嬉しい顔)

 人生を自分の考えで歩む力exclamationをつけるのは、このトレーニングがとても大切だと思うかわいい

 その評価表の数学の科目の先生が、森毅氏のエッセイ『思い出をつくれる学校のすすめ』のなかの文章を引用しておられて、それがとても面白かった。

 その文によると、最近の若者は、「わからんものを頭のなかで飼っておく」ことがすごく下手になっているという事どんっ(衝撃)

 昔の学生は、「わからんものを頭に飼っておく」ことに慣れていたんじゃないのかるんるん、16歳で、ヘーゲルなんて読んでいた。一種のエリート意識だったけれど、分らないままに、ずっと頭のなかに飼っていた。すると一年ぐらいたつと、分らなかったものが、少し分るようになる。その積み重ねをずっとやっていた。

 ところが最近の若者は、その我慢ができない。不確実なものを極端に不安がる。すぐに結果が分らないものには、手を出さない。という趣旨のものだった。

 なるほどねえと思った。世はスピード時代だ。すぐに答えが出ないと、やる気が起きないパンチ

 今日の試験の勉強だけが、大切だ。その先の茫洋とした知識など、このさいなんの関係もない。

 そんな事をずっとやっていく。実用的な人間ばかりが、増えていくがく〜(落胆した顔)

 茫漠としたもの、訳が分らないけれど、なんだか面白ものるんるん。そういった一見実用的じゃないものに、たくさん触れる事によって、人間的な魅力が増していくように思うのは、時代遅れの考えなのかなexclamation&question

 例えば、純文学とか、哲学的なものとか、現代絵画だとか、クラッシックの音楽だとかダッシュ(走り出すさま)
 
 もう訳が分らなくても、とにかく読む。見る。聞く。今だって、正確に理解なんて出来ないけれど、そんな訳の分らないものをずっと飼っておくことで、ぼくは豊になっている部分はたくさんあると思う揺れるハート

 だからって、お金持ちにも、人格者にもなれないけれど、心は豊になっていると思うだわーい(嬉しい顔)
ニックネーム ikkou at 21:55| Comment(5) | 日記
この記事へのコメント
おっしゃるように、
個人個人が持っているそれぞれの感性によって、
自分の面白いと思うものを取り込む事で人は豊かになってゆくものですよね。
時代遅れではないです。
それは感性を持つ「人」にとって、
永遠不滅のものだと思います。
Posted by 山山人 at 2006年10月22日 22:10
山山人さん。
ありがとう。

寄り道ばかりして、
どこが本当の道だか
分かんなくなっていますので、
こんな年になっても、
ぐだぐだと様々なものに、
首を突っ込んで、
飽きもせず、ねえ。
みんな中途半端なような気も、
しないではないのですが…。

まあ、いいか!
好気心の赴くままで…。
Posted by ikkou at 2006年10月23日 20:08
娘さんの学校の
「自分のことばで書く」っていいですね。

うちの娘、とくに上の子は
どーでもいいことが大好き!
歴史の勉強をしても
年号や出来事を覚えるだけじゃなく
なぜ戦いが起きたのかとか武将の性格とか
資料のちょこっとしたマメ知識みたいなことを良く覚えてる。
昔のドラマのビデオを借りてきて見たり
古い漫画を読んだり・・・
同級生より40代以上の先生と話が合う。
成績に出る数字はそこそこだけど
おもしろい子に育っていると母は密かに思っています。
Posted by wish at 2006年10月23日 21:22
前回の私のコメント、
思ったことを書いたんですけど、
なんだか偉そうな事かいてますね〜。
実は、一番中途半端なのはわたくしなんです・・

wishさんちのお子さん、
いいですね〜。
私は歴史が昔から好きなのですが、
歴史は時の流れなので、
教科書に出てくるつぎはぎの出来事を覚えただけでは「現代」を見誤るのではないかと思っています。
あらら、また、わかった様な口ぶりで・・
ともかく、そんなおもしろい(失礼!)子のほうがよい生き方が出来ると思いますけどねえ。
Posted by 山山人 at 2006年10月24日 00:44
wishさん。
とてもいい子に育っていると
思うよ。
山山人さん。
ぼくも歴史が大好きです。

学校の歴史の授業は、
あれはもう、全然だめでね。

歴史ってのは、人間がしてきた事の
総体を学ぶんだよね。

その人間のなんと愚かで、可笑しくて、
トンマで、そうして偉大だったりする事!

生きた人間の集団の織り成す、
絵巻き物が、歴史ですね。

もうなんでもありってのが歴史ですよね。
面白いったらないの!
Posted by ikkou at 2006年10月24日 21:57
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: