今日の
新聞に、「草思社」が再生法申請の記事が出ていた。
続く
出版不況のなかで、ベストセラーが出にくくなったのが原因だと、書いてあった。
同社は、「間違いだらけの
クルマ選び」シリーズや「声に出して読みたい
日本語」などのベストセラーで知られる出版社だそうだけれど、ぼくが関心を示したのは、去年買った保坂和志さんの新刊本『「三十歳までなんて生きるな」と思っていた』の版元が、この草思社だったからだ。
保坂さんはこの本のなかで「出版というのは百人百様の関心の中で、あまり多いとは言えない読者を対象として、試行錯誤を繰り返すような方法で生きつづけてきたのではなかったのか?まだ本当は何が面白いともわかっていない中学生や週刊誌ぐらいしか読まなくなった勤め人たちまでも読者として想定してうまく誘導すれば大きなベストセラーは作りやすいけれど、そういうやりかたは本来多様な関心を持つはずだった人までも巻き込んで、何千部という小さな単位の
出版物までも、食い荒らして、ダメにしてしまう」という旨のことを書いています。
「草思社」の再生法申請の記事を読んで、上の保坂さんの文章を思い出しました。
たくさんの人に読まれる本が、すぐれた本じゃないのは、皮肉にも、かなり本当の事ですね。
ぼくはベストセラー本をほとんど読みません。たまに読むけれど、眉唾もんで、読んでいる程度です。
本を読むという人がいるけれど、話しを聞くとほとんどベストセラー本やらミステリーばかりなので、それ読んでないと言うと、まるでぼくの方が本を読んでいないように思われたりします。
だから百人百様なんだよ読書はさ。
多様な関心と多様な考えがあるからこそ、面白いんじゃないのか。
みんな同じような本読んで、みんな同じような考えで統一されたら、それこそ全体国家みたいじゃないの

。
良書を出していた版元が潰れるのを知ると、悲しい気持ちになるし、ベストセラーが出ないから潰れるなんて聞くと、もっと悲しい気持ちになるので、ここに書きました。
これほど教育水準が高いことを誇っている国なのに、なんでなのよ〜と思いました。